奈良を歩いて旅する

奈良の道を歩いた記録です。

【大峯奥駈道に通じる登山道の開通 奈良県上北山村】

 世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道:大峯奥駈道』と奈良県上北山村の河合地区を結ぶ登山道が開通しました。登山口は『上北山中学校前バス停』から徒歩5分ほど小谷林道に入った所にあり大峯奥駈道『一ノ垰』に登山道が通じています。登山口から『一ノ垰』までは約7km、登り6時間、下り4時間半程度を要します。
 ルート中には滑落や落石など注意を要する箇所が複数あり一部区間では迂回路を推奨しています。また車道から遠く離れた山中での火災を消す方法がありませんので火気についてはくれぐれもご注意下さい。


・新登山道の地図


・大峯奥駈道『一の垰』の周辺情報
『一ノ垰』からは『大峯奥駈道』を歩いて弥山小屋、行者還避難小屋の2つの山小屋が近いです。


① 弥山小屋
登り:『一ノ垰』→『弥山小屋』:3時間半
下り:『弥山小屋』→『一ノ垰』:2時間半


② 行者還避難小屋
<コースタイム目安>
登り:『一ノ垰』→『行者還避難小屋』:2時間
下り:『行者還避難小屋』→『一ノ垰』:1時間半


・登山口の周辺情報
登山口から『上北山中学校前バス停』までは徒歩5分程度、『河合バス停』までは徒歩20分程度。『河合バス停』周辺には、上北山温泉・コンビニ・お食事処・道の駅・民宿・商店などがあります。
ゆうゆうバス時刻表
道の駅 吉野路上北山
温泉、宿泊施設

奈良県大峰山系『仏生ヶ岳』

2019年1月の大峯山脈『仏生ヶ岳』に登りました。奈良県上北山村の『林道白川又線』から入山しました。林道に入ってまもなく車止めのゲートがあり、そこから先、林道は多数崩落していました。

『白川又川』の上流には水晶の鉱脈がありました。白川又川に水晶が沈んでいる事があるのは、こうした上流の鉱脈が流れつくのだと思います。

白川又川林道を離れて『大黒上尾』と言うなだらかな尾根に取り付きます。


標高が上がるにつれてブナやヒメシャラなどの落葉広葉樹からトウヒ、シラビソなどの針葉樹林に変わります。山頂付近(山頂の東側)はなだらかな台地の様になっていて苔が一帯を覆いつくしていました。

尾根を登り詰めて東側から『仏生ヶ岳』のピークへ。そこから西側に5分ほど下って大峯奥駈道に合流しました。合流地点から20分ほど奥駈道を登り下りして『楊枝ヶ宿避難小屋』に到着し、翌日は来た道をそのまま戻りました。

▲登山道からの景色。中央に『弥山』と『八経ヶ岳』が見えます。

▲登山道からの景色。『大台ケ原』方面です。

奈良県大峯山系『弥山』 厳冬期

登りに10時間かかりました!
初日は雨でしたが気温は低く、持参した水やレインウエアについた水滴が歩いていると、凍っていきました。弥山小屋でテント泊した翌朝は晴れ渡って雲海が広がっていました。



日程:2019年1月12日~13日 弥山小屋前でテント泊
天候:1月12日は雨 13日は快晴



<コースタイム>
●1日目 登り
<<トータル行動時間:9H30M>>
上北山中学→高塚(4H10M)
高塚→一の垰プレート(1H20M)
一の垰プレート→奥駈道出合(30M)
奥駈道出合→弁天の森(45M)
弁天の森→聖宝の宿跡(45M)
聖宝の宿跡→弥山小屋(2H) ~テント泊~


●2日目 下り
<<トータル行動時間:8H>>
弥山小屋→弥山山頂(5M)
弥山山頂→弥山小屋(5M)
弥山小屋→聖宝の宿跡(50M)
聖宝の宿跡→弁天の森(40M)
弁天の森→奥駈道出合(20M)
奥駈道出合→一の垰プレート(1H20M)
一の垰プレート→高塚(1H30M)
高塚→上北山中学(3H10M)


<登山道からの風景>
※写真は麓から山頂にかけて配置。

▲これは大峯奥駈道ではなくて奥駈道と麓の村を繋ぐ登山道です。

▲大峯奥駈道『弁天の森』周辺。積雪量は20~40㎝。

▲『聖宝の宿跡』

▲『聖宝の宿跡』から弥山にかけての登りで積雪量が増えていきました。

▲翌朝の『弥山』からの景色。

▲国見八方睨からの景色。